あんこう鍋の宿 茨城6選|北茨城はどぶ汁・大洗は味噌で選ぶ
茨城のあんこう鍋を宿で食べるなら、最初に決めるべきはどのエリアに泊まるかです。同じ茨城でも、北と南で鍋がはっきり違います。
北茨城・平潟は「どぶ汁」。あん肝を炒って水を使わずに煮る漁師料理です。一方大洗・ひたちなかは味噌や割下で仕立てる鍋が中心。同じ「あんこう鍋」という名前でも、別の料理といっていいほど違います。
もうひとつ大事なのが提供期間です。宿によって11月〜2月のところもあれば、10月〜4月のところもあります。この記事では公式情報をもとに整理しました。
この記事でわかること
- 北茨城・平潟=どぶ汁、大洗=味噌や割下
- 提供期間は宿で11〜2月から10〜4月まで幅がある
- 大洗ホテルの吊るし切りショーは毎日17時30分
- あんこうの七つ道具が何を指すか
茨城のあんこう鍋の宿6軒 比較一覧
| 宿 | エリア | 鍋のタイプ |
|---|---|---|
| あんこうの宿 まるみつ旅館 | 平潟港温泉 | どぶ汁(あんこう一筋60年) |
| 二ツ島観光ホテル | 北茨城 | どぶ汁(独自のあわせ味噌) |
| としまや月浜の湯 | 磯原 | どぶ汁+あん肝・友酢・唐揚げ |
| 五浦観光ホテル 別館大観荘 | 五浦 | 鍋・あん肝・共酢・唐揚げ・しめは雑炊 |
| 大洗ホテル | 大洗 | 秘伝の割下+吊るし切りショー |
| 磯料理旅館 いそや | 大洗磯浜 | 味噌(どぶ汁ベース)と醤油の2種 |
上から4軒が北側(平潟・北茨城・磯原・五浦)、下2軒が南側(大洗)です。北はどぶ汁、南は味噌や割下という分かれ方がそのまま出ています。
北茨城・平潟|どぶ汁を食べるならこちら
1. あんこうの宿 まるみつ旅館|あんこう一筋60年・風呂は6種類
平潟港温泉にある、あんこう料理の代表格です。楽天トラベルの紹介では「あんこう一筋60年」とされ、あんこう鍋の原型といわれる「どぶ汁」を出しています。全国ご当地鍋フェスティバル(鍋-1グランプリ)で2年連続の優勝歴があります。
風呂も特徴的で、公式サイトによると6種類。日本一の深さという「宇宙風呂」や、女性に人気のコラーゲン風呂、畳敷きの内風呂、赤御影石の風呂などが揃います。あんこう自体がコラーゲンの多い魚なので、風呂との組み合わせが宿のテーマになっています。
あんこうは冬が旬ですが、公式サイトには年間を通して提供できるよう工夫している旨が書かれています。冬以外に茨城であんこうを食べたい場合の候補になります。
所在地は茨城県北茨城市平潟町235、電話は0293-46-0569(受付9:00〜18:00)です。
2. 二ツ島観光ホテル|独自のあわせ味噌で仕立てるどぶ汁
北茨城の宿で、楽天トラベルの紹介では「昔から漁師達に愛されてきたあんこうの『どぶ汁』が自慢」とされています。独自のあわせ味噌を使うのが特徴です。
どぶ汁は宿ごとに味噌の配合が違い、そこが味の分かれ目になります。「あわせ味噌」を看板にしているということは、その配合に自信があるということです。
3. としまや月浜の湯|どぶ汁に加えてあん肝・友酢・唐揚げ
磯原にある宿です。楽天トラベルの紹介によると「どぶ汁の他に、あん肝・あんこうの友酢・あんこうの唐揚げもご用意」とされています。
あんこうは鍋以外の食べ方も豊富な魚です。友酢(共酢)はあん肝を酢に溶いたたれで身を食べる料理で、あんこうならではの一品。鍋だけでなく多品目で味わいたいなら、こうした宿を選ぶことになります。
4. 五浦観光ホテル 別館大観荘|鍋から雑炊まで一通り
岡倉天心ゆかりの五浦にある宿です。楽天トラベルの紹介では「あんこう鍋、あん肝、共酢、唐揚げが楽しめます。しめは雑炊」とされています。
あんこう料理を一通り体験したい場合に向く構成です。五浦海岸の景観と合わせて選ぶこともできます。
大洗|味噌や割下で仕立てる鍋
5. 大洗ホテル|吊るし切りショーが毎日17時30分から
大洗海岸のホテルで、あんこう料理そのものよりあんこう吊るし切りショーで知られています。公式の案内によると、2025-26シーズンは2025年11月1日から2026年3月31日までの開催でした。
ショーはロビーで17時30分から約20分、毎日行われます。あんこうは体が柔らかく、まな板の上では捌けません。そのため吊るして解体するという独特の技法が生まれました。目の前でそれを見られるのがこの宿の価値です。
鍋は楽天トラベルの紹介で「秘伝の割下で煮込む、この地本来の伝統的なあんこう鍋」とされています。北茨城のどぶ汁とは異なる、大洗の系統です。
チェックイン後の夕方に予定を入れず、ロビーで待つ。そういう組み方をすると確実に見られます。
6. 磯料理旅館 いそや|味噌と醤油を選べる・提供は11月〜2月
大洗磯浜の宿で、公式サイトにあんこう鍋のガイドを設けています。味噌仕立て(どぶ汁ベース)と醤油仕立て(あっさり系)の2種類から選べるのが特徴です。
提供期間も公式に明記されていて、11月〜2月。理由も添えられており、キモが肥大化する11月〜2月が一番美味しいとされています。
味噌と醤油を選べる宿は多くありません。どぶ汁の濃厚さが苦手な人と一緒に行く場合、この選択肢があるのは大きな利点です。
所在地は茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6888、電話は029-266-1200です。
提供期間は宿によってこれだけ違います
「あんこう鍋はいつからいつまで?」という疑問に、ひとつの答えはありません。公式情報を並べると幅の広さがわかります。
| 宿・施設 | 提供期間 |
|---|---|
| いそや(大洗) | 11月〜2月(4か月) |
| 大洗ホテル(吊るし切りショー) | 11月1日〜3月31日(5か月) |
| くるみや(鉾田) | 10月〜4月(7か月) |
| まるみつ旅館(平潟) | 年間を通して提供できるよう工夫 |
短い宿で4か月、長い宿で7か月。3か月の差があります。10月や3月〜4月に行くなら、その宿がその時期に出しているかを必ず確認してください。
味の観点では、いそやが挙げている「キモが肥大化する11月〜2月が一番美味しい」という基準が参考になります。どぶ汁はあん肝が主役なので、肝が大きくなる真冬がピークということです。
あんこうの七つ道具とは
宿の献立に「七つ道具」という言葉が出てきます。あんこうの食べられる部位7つを指す呼び名です。いそやの公式ガイドでは次のように示されています。
あんこうの七つ道具
- 身/皮/水袋(胃)
- キモ(肝臓)/ヌノ(卵巣)
- えら/トモ(ヒレ)
あんこうは頭の骨以外に捨てるところがないと言われる魚です。鍋に入っている見慣れない部位も、この7つのどれかだと思って食べると納得がいきます。
なかでもキモが味を決めます。どぶ汁はこのキモを炒って味噌と合わせ、水を加えずに野菜の水分だけで煮る料理です。北茨城の宿がどぶ汁を看板にするのは、この濃さこそが地元の味だからです。
宿を選ぶときの3つの判断軸
どぶ汁か、味噌・割下か
最初に決めるのはここです。どぶ汁は水を使わずあん肝と野菜の水分だけで煮るため、非常に濃厚になります。あんこうを食べに行くという目的がはっきりしているなら、北茨城・平潟のどぶ汁が本命です。
一方、濃厚さが得意でない人と行くなら大洗の味噌や割下、あるいは味噌と醤油を選べる宿が無難です。同行者の好みが分かれるなら、選択肢のある宿を選んでください。
行く時期に提供しているか
提供期間は宿で4か月から7か月まで幅があります。11月〜2月ならほぼどの宿でも食べられますが、10月や3〜4月は宿が限られます。時期が動かせない旅程なら、期間の長い宿から探すのが早道です。
鍋だけか、あんこう料理を一通りか
あんこうはあん肝・友酢・唐揚げなど鍋以外の料理も豊富です。としまや月浜の湯や五浦観光ホテル別館大観荘のように、複数の調理法を出す宿もあります。一度の宿泊であんこうを知り尽くしたいなら、献立の品目で選ぶ価値があります。
あんこう鍋の宿についてよくある質問
あんこう鍋はいつからいつまで食べられますか?
宿によって違います。大洗のいそやは11月〜2月、鉾田のくるみやは10月〜4月、大洗ホテルの吊るし切りショーは11月1日〜3月31日でした。まるみつ旅館は年間を通して提供できるよう工夫していると公表しています。
どぶ汁とは何ですか?
あん肝を炒って味噌と合わせ、水を加えずに野菜の水分だけで煮るあんこう鍋です。北茨城・平潟の漁師料理が原型とされ、非常に濃厚な味になります。
どぶ汁が食べられるのはどのエリアですか?
北茨城・平潟・磯原のエリアです。まるみつ旅館、二ツ島観光ホテル、としまや月浜の湯などがどぶ汁を看板にしています。
大洗のあんこう鍋は北茨城と違うのですか?
違います。大洗ホテルは秘伝の割下、いそやは味噌と醤油を選べる形式で、北茨城のどぶ汁とは系統が異なります。
味が濃すぎるのが苦手でも大丈夫ですか?
大洗のいそやは味噌仕立てと醤油仕立て(あっさり系)を選べます。濃厚さが苦手な同行者がいる場合はこうした宿が向きます。
吊るし切りショーはいつ見られますか?
大洗ホテルではロビーで17時30分から約20分、毎日行われます。2025-26シーズンは2025年11月1日〜2026年3月31日の開催でした。
なぜ吊るして切るのですか?
あんこうは体が柔らかくまな板の上では捌けないためです。吊るして解体する独特の技法が生まれました。
あんこうの七つ道具とは何ですか?
食べられる7つの部位を指します。身・皮・水袋(胃)・キモ(肝臓)・ヌノ(卵巣)・えら・トモ(ヒレ)です。
一番おいしい時期はいつですか?
いそやの公式ガイドでは、キモが肥大化する11月〜2月が一番美味しいとされています。どぶ汁はあん肝が主役なので、この時期がピークです。
夏でもあんこう鍋を食べられますか?
まるみつ旅館は年間を通して提供できるよう工夫していると公表しています。ただし多くの宿は冬季限定なので、事前確認が必要です。
温泉に入れる宿はありますか?
まるみつ旅館は平潟港温泉で、公式サイトによると6種類の風呂があります。としまや月浜の湯、磯原シーサイドホテル、いそざき温泉ホテルニュー白亜紀なども温泉のある宿です。
この記事の情報は何にもとづいていますか?
各宿の公式サイト(まるみつ旅館・いそや・くるみや・大洗ホテル)と、楽天トラベルの茨城あんこう鍋特集の公表情報にもとづいています。料金は変動するため記載していません。
まとめ|北か南かを先に決める
茨城のあんこう鍋は北茨城・平潟のどぶ汁と大洗の味噌・割下に分かれます。濃厚な漁師料理を目当てにするなら北、幅のある味を選びたいなら南。この判断を先にすると宿が絞れます。
提供期間は宿によって4か月から7か月まで違います。11月〜2月ならほぼ確実、それ以外の時期に行くなら宿の公式で確認してください。キモが肥大化する真冬が、味としてもピークです。
